沖永良部の子守歌

【歌詞】
1
舞(も)うや舞うや風(かざ)舞うやー 裏原(うらばる)はうだよ
崎原(さちばる)ぬ山ぬちんちくりんあだん葉

2
ちんちくりんぬ風舞うやー 作ゅくてん 作ゅくてん舞うらんどー
東風(ふちかじ)ぬ吹きばくるくる舞りよや

3
舞ういぶしゃやあしが芋(うむ)どいただちゅてい
腹(わた)ぬかんまぐてぃ舞いがならぬ

4
腹ぬかんまぐりや 魚(いゆ)と米(め)とかまさば
天じ飛で出じゅて光かてぃみやりよ

5
天じ飛でいきば 屋者(やじゅ)ぬ真三郎(まさふる)ん
近よてきち うらと物語いしゅらど

【意味】
※1 風車よ舞いなさい。風に舞いなさい。裏原はうだよ 崎原の山のトゲのあるアダン葉。
※2 トゲのある葉で作った風車よ。作っても作って舞わないが、東風が吹けば、くるくる舞いなさいよ。
※3 舞いたいけど芋しか食べてないので腹が減って曲っている。それで舞えないのです。
※4 腹が曲っているのであれば、魚と米のごはんをやるから天まで飛んで行ってごらん。
※5 天に飛んでいけば、屋者の真三郎(沖永良部の世之主の臣下だった四天王の一人)も近よってきて天で物語りできるはずよ。


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