一切朝花節

【歌詞】

1
集落(シマ)やねんど 夫(うとぅ)がシマ   
哀(あわれ)れ女子(うなぐ)くゎや      
集落(シマ)やねんど 夫(うとぅ)がシマ   

2
油断しんな 羽黒魚(はねぐるいゆ)
烏賊(いきゃ)ぬ生餌(なまゆど)見ち
油断しんな 羽黒魚(はねぐるいゆ)

3
節子(しっこ)ぬトミ 貰らてくれれ
正月(がてぃ)にや 芭蕉着(ばしゃぎん) 着りゃばむ
節子(しっこ)ぬトミ 貰らてくれれ

4
通わん者(むん)ぬ 吾(わん)取りきりゅみ
下駄ぬ草履(さば)なりがで
通わん者(むん)ぬ 吾(わん)取りきりゅみ

5
昔、通たる家ん後(やんくし) 道ぐわ
今や通よだな しゅて
ぬりぬ生(めぃ)て 草ぬ生て

6
他人(ちゅん)かなちや 思(うめ)なしきりゃんど
かしがで 愛しやる 人(ちゅう)や
他人(ちゅん)かなちや 思(うめ)なしきりゃんど

7
三味線なてぃ抱かとぅりぶしゃんど 吾ぬが愛しゃる人(ちゅう)に
三味線なてぃ抱かとぅりぶしゃんど

8
三味線ちば木端(きんきり)ゆな物 うりに惚りゆる者ぬ
家主帯(やんしゅてぃ)持ち 物(むん)食(か)みきりゅむぃ

9
元気しもれ 達者(どぅくしゃ)しいもれ またぬ会う節(しぃち)がでぃ
元気しもれ 又うがもう

【意味】
※1 意味(他の集落に嫁いだ女性の哀しさ・心情を唄う)
シマ〈ふるさと〉はない 夫のシマが(わが故郷)
哀れな女の子はシマはない夫のシマ

 


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