野茶坊節

【歌詞】

1
(上の句)
ハレーイ 野茶坊ちば 野茶坊
ハレーイ シマぬ
(スラヨーイサヨイヨイ)
シマぬ ねーぬ 野茶坊 ハレーイ シマぬ
(スラヨイサノヨイヨイ)
シマぬ ねーぬ 野茶坊 ヨウヤレーイ
(シマぬ ねーぬ 野茶坊 ヨウヤレーイ)

(下の句)
ハレーイ 夜や 里 うりてぃ
ハレーイ 昼や
(スラヨーイサ ヨイヨイ)
昼や 山 育ち ハレーイ 昼や
(スラヨイサノヨイヨイ)
昼や 山 育ち ヨウヤレーイ

2
(上の句)
ハレーイ 野茶坊ちば 野茶坊
ハレーイ むぞぃぬぃ なぁ
むぞな生(ま)れぃやぃ 野茶坊
ハレーイ むぞぃぬぃ なぁ
むぞな生(ま)れぃやぃ 野茶坊 ヨーヤーレーイ

(下の句)
野茶坊 きもちゃげさ 山ぬ住家(すみきゃ)

3
島やだぬ島も 変わるぎやねらぬ
水にひかさりて 言葉(くとぅば)変わる

【意味】

※2 野茶坊はなんとかわいそうな生まれでしょう。かわいそうに野茶坊は山の中に住んでいる。

特殊な お囃子(長囃子)

○石原久子さんが上の句の終わりのお囃子で繰り返しではなく、以下の様なお囃子を入れています。「長囃子」というのだそう。

苗代(ねしろ) だっぐゎや 我(わ)が ゆぅしぃろ
牛(うし)ぐゎ いりぃ とって けがしぬ むんしゃらむぃ ヨーヤーレーイ

※苗代の田んぼのやり方を教えましょう。牛できれいにならしてからタネをまこう。

さらに朝崎郁恵さんが下の句の最後に以下のような句を付け加えています。囃子担当の人ではなく、自分で歌っています。

ハレー胴打っちも 止まらぬ 白子馬(しらくじゃま)
遊(あま)り 女子(うなぐ)ぬ くゎぬよー 止めぬ なりゅむい ヨーヤーレーイ

※止まれ!と云っても止まらないやんちゃ馬のように嫁入りにはぐれた娘は無軌道奔放なものである。

長囃子は、唄あしびの時に昔はよく歌われてたとのことで、他にもいくつかあるとのこと。なかなかディープですね。


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